こんにちは。りんご桜です。
大相撲界に旋風を巻き起こしている若き力士、ウクライナ出身の力士安青錦(あおにしき )のことはご存知ですか?2023年9月場所で初土俵を踏み、2024年11月場所で十両に7場所で昇進が決まり、注目されています。
ウクライナ出身の関取は雷部屋(いかづちべや)の獅司(しし)に続き、二人めです。
今回は、安青錦の読み方、四股名の由来、関西大学との関係、力士情報をお届けします。きっと、この記事を読めば、安青錦のことを応援したくなると思います。
安青錦の読み方は?四股名の由来は?
「安青錦 新大」と読み方は「あおにしき あらた」と読みます。
安青錦 新大の四股名「安青錦」の由来は
・「安」と「錦」は、師匠の安治川親方から頂いたもの。
力強く、華やかさを兼ね備えた、まさに相撲にふさわしい名前ですよね。
・「青」には、安青錦さん自身のルーツが込められています。ウクライナの国旗には青色が入っていること、そして安青錦さん自身の瞳の色も青色であることから、母国への想いを込めて「青」の字を選んだそうです。
・「新大」は、日本で一緒に生活した当時の関西大学相撲部主将、山中新大さんから頂いたもの。
日本で新しい生活をスタートさせ、相撲の道を歩む上で大きな支えとなった山中さんへの感謝の気持ちが込められています。
このように、「安青錦 新大」の四股名には、師匠、母国、そして恩人への感謝の気持ちがぎゅっと詰まっているんですね。力強いだけでなく、温かくて優しい一面も感じられる、素敵な四股名だと思います。
安青錦と関西大学との関係は?
安青錦は関西大学に在学していませんが、関西大学相撲部の練習生でした。
あの日、会場で交わした言葉が、二人の未来を変えた
15歳にして世界ジュニア相撲選手権で3位に輝いたダーニャ選手(後の安青錦)。その圧倒的な力に心を打たれた関西大学相撲部主将の山中新大さんは、勇気を振り絞り声をかけました。それが、二人の運命を変える、最初の出会いでした。
言葉の壁を越え、インスタグラムを通して交流を深めていく中、ロシアのウクライナ侵攻により、ドイツ・デュッセルドルフに住んでいた母のもとに身を寄せたダーニャ選手。
戦禍を逃れた彼は、相撲への想いを断ち切れずにいました。「このままでは後悔する」と、山中さんに「日本に避難できますか」と連絡を取ったのです。山中さんは「大丈夫」と受け入れを快諾し、ビザの申請方法を調べて教えてくれました。山中さんは、ほんとに親身になっていて、胸が熱くなります。
相撲を通して生まれた深い絆
2022年4月、ダーニャ選手は日本へ。言葉も文化も異なる異国での生活は容易ではありませんでしたが、彼は決して諦めませんでした。
山中さんが所属している関西大学相撲部で練習に励みながら、日本語を必死に勉強。山中さんに下宿し家族のもとで温かい日々を送り、相撲部の仲間たちとの交流を通して、日本の文化にも触れていきました。山中さんが、きっと沢山の方を説得したのでしょう。親御さんも関大の相撲部も、「山中さんのダーニャ選手を応援したいという熱い気持ち」が伝わってこの形になったのではないでしょうか。
関西大学相撲部のメンバーたちは、ダーニャ選手のひたむきな姿に感銘を受け、彼との練習を通して、自分たちの相撲に対する意識も大きく変わっていきました。ダーニャ選手は、相撲部にとって、そして日本の相撲界にとっても、大きな刺激となる存在だったのです。
運命の出会い、そして新たな挑戦
ダーニャ選手は山中さんの母校である報徳学園相撲部でも稽古を重ね、安治川親方の目に留まり、安治川部屋に入門。プロの力士としての道を歩み始めます。
もし、あの日、山中さんがダーニャ選手に声をかけなければ、彼は日本の土俵で活躍することはなかったかもしれません。二人の出会いは、単なる偶然ではなく、運命だったと言えると私は思います。
言葉の壁、国境、そして戦争といった困難を乗り越え、夢を追いかける人間の強さを教えてくれます。そして、相撲という伝統文化が、人々を繋ぎ、希望を与える力を持っていることを私たちに教えてくれるのです。
相撲ファンとして、私はこの奇跡の出会いに心から感謝し、二人の未来が明るいものであることを願っています。
↑関西大学相撲部でのインタビューで相撲スタイルを語るダーニャ選手こと安青錦。「若隆景のスタイルが好きですね」と片言の日本語が初々しい。隣で見守る山中主将。
関西大学相撲部で稽古するダーニャ選手こと安青錦です。↓↓↓ぜひみてみてください!
安青錦の力士情報
7歳から相撲を始め、2019年の世界ジュニア相撲選手権大会では3位に入賞するなど、幼い頃からその才能を発揮していました。相撲だけでなく、レスリングも経験し、17歳時にはウクライナの国内大会で優勝するなど、実績を残してきました。
世界ジュニア選手権で知り合った縁から、関西大学相撲部で力をつけ、報徳学園の監督の紹介で、元関脇・安美錦こと8代安治川親方(あじがわおやかた)の安治川部屋(あじがわべや)に入門。
2023年9月場所、晴れて初土俵を踏み、その後も順調に勝ち星を重ね、わずか1年で新十両昇進が決定!
言葉も文化も異なる日本で、一からやり直すのは並大抵のことではなかったはずです。それでも、相撲への熱い想いを胸に、日々精進を重ねてきました。
安青錦の魅力は、その明るい笑顔とハキハキとした言動です。「毎日、ウクライナのことを考えている。家族のために頑張りたい」という言葉からも、彼の心の温かさが伝わってきます。
安青錦のプロフィール
【安青錦新大のプロフィール】
* 四股名: 安青錦 新大(あおにしき あらた)
* 本名: ヤブグシシン・ダニーロ
* 愛称: あおちゃん、ダーニャ
* 生年月日: 2004年3月23日(20歳)
* 出身: ウクライナ・ヴィーンヌィツャ州
* 身長: 180.0cm
* 体重: 125.0kg
* 所属部屋: 安治川部屋
* 初土俵: 2023年9月場所
まとめ
・「安青錦 新大」と読み方は「あおにしき あらた」と読みます。
・安青錦 新大の四股名「安青錦」の由来は
「安」と「錦」は、師匠の安治川親方から頂いたもの。
「青」は。ウクライナの国旗には青色が入っていること、自身の瞳の色も青色であることから、母国への想いを込めて。
「新大」は、日本で一緒に生活した当時の関西大学相撲部主将、山中新大さんから頂いたもの。
・世界ジュニア相撲選手権をきっかけに、当時関西大学相撲部・山中 新大(やまなか あらた)主将に出会う。ウクライナ侵攻が始まると、ダーニャ選手(現:安青錦)は山中主将のもと、日本へ。
日本語と英語を学びながら、山中主将とともに暮らし、関西大学相撲部のメンバーとの交流を通して、一緒に相撲の練習に励みました。
・幼少期には、相撲だけでなく、レスリングも経験し、17歳時にはウクライナの国内大会で優勝するなど、実績を残してきました。
世界ジュニア選手権で知り合った縁から、関西大学相撲部で力をつけ、報徳学園の監督の紹介で、元関脇・安美錦こと8代安治川親方(あじがわおやかた)の安治川部屋(あじがわべや)に入門。
・2023年9月場所、初土俵を踏み、その後も順調に勝ち星を重ね、わずか1年で新十両昇進が決定!
いかがだったでしょうか。
ウクライナから来た一人の少年が、憧れだった日本の大相撲入りを果たしました。
そして今では、日本語も流暢に話し、立派な力士です。
新十両での活躍が期待される安青錦ですが、より上の地位を目指し、さらなる飛躍を遂げてくれると思います。今後の活躍を応援していきましょう!
若き力士の快進撃に、目が離せません!