こんにちは。りんご桜です。
相撲の世界で、力士が引退後にどんな道を歩むのか、気になりますよね。
最近では「年寄名跡(としよりめいせき)」が足りないと話題にもなっています。今回は、力士が引退後に取得できる「年寄名跡」を持っている現役力士は?年寄名跡とは・条件は?、照ノ富士は?など、わかりやすく解説していきます!
年寄名跡(年寄株)を持っている現役力士は?
現役力士が持っている年寄名跡(年寄株)
現在、年寄名跡(年寄株)をすでに持っている現役力士は、以下の3人です。
* 宝富士=桐山
* 遠藤=北陣
これらの力士は、将来の親方になるための準備を、すでに進めていると言えますね。
借株ってなに?
借株とは、別の親方の年寄株を借りている状態のこと。現役力士が、まだ自分の年寄株を持っていない場合、将来の親方になるために、他の親方の年寄株を借りて、その権利を確保することがあります。
これらの力士は、将来、自分の年寄株を取得するか、借りている年寄株を継承することで、親方になる道が開けます。
年寄名跡(年寄株)を照ノ富士は持っている?
かねてより懸念されていた年寄名跡を持ってなかった照ノ富士親方の年寄株問題がついに解決し、無事に伊勢ヶ濱部屋の新しい親方として部屋を継承したことが明らかになりました。
なぜ年寄株が必要なのか?
そもそも、なぜ引退した力士が相撲協会に残るために年寄株が必要なのでしょうか?これは、相撲界独自の制度で、引退後に親方として後進の指導にあたるためには、「年寄株」と呼ばれる名跡を取得する必要があります。この年寄株は数が限られており、言わば「親方になるためのパスポート」のようなもの。引退後のセカンドキャリアを築く上で、非常に重要な権利なんです。
照ノ富士親方の伊勢ヶ濱部屋継承、その経緯
照ノ富士親方は、現役横綱として輝かしい成績を収める一方で、引退後の進路、特に伊勢ヶ濱部屋の後継者問題が大きな課題となっていました。本来であれば、年寄株を持つ親方と名跡を交換する形で部屋を継承するのが一般的ですが、照ノ富士関には交換できる年寄株がありませんでした。このため、どのように部屋を継ぐのか、ファンの間でも心配の声が上がっていました。
しかし、2025年6月9日、この状況を大きく変える動きがありました。伊勢ヶ濱部屋の部屋付き親方であった宮城野親方(元・白鵬)が日本相撲協会を退職。このタイミングで、これまで伊勢ヶ濱親方を務めていた前・伊勢ヶ濱親方が宮城野親方を襲名したのです。そして、同日、照ノ富士親方が正式に伊勢ヶ濱親方を襲名! これにより、長年の懸念だった年寄株問題が解消され、無事に伊勢ヶ濱部屋の新親方として、部屋を率いることになりました。
新たな伊勢ヶ濱部屋の門出
この一連の流れは、まさに劇的な展開でしたね。宮城野親方(元・白鵬)が日本相撲協会を退職はとても残念でしたが、照ノ富士親方が無事に部屋を継承できたことで、伊勢ヶ濱部屋の存続はもちろんのこと、今後の相撲界を担う若手力士の育成にも大きな期待が寄せられます。
本日、明治神宮奉納土俵入りを執り行いました。
新たな一年の幕開けを感じました。
いよいよ初場所が始まります。奉納土俵入りの映像を後援会サイトに
アップいたしました!https://t.co/lUVsTzcfjzぜひご覧ください✨ pic.twitter.com/9nNGDbZmL9
— 照ノ富士後援会【公式】 (@team_terunofuji) January 7, 2025
現役時代は怪我に苦しみながらも、不屈の精神で横綱まで上り詰めた照ノ富士親方。これからは親方として、その経験と知識を若手力士に伝え、さらなる活躍を期待したいですね!
年寄名跡(年寄株)とは?条件は?
年寄名跡とは
簡単に言うと、現役力士が一定の成績を残すと取得できる「親方になるための権利」のようなものです。この資格を取得することで、引退後も相撲協会に残り、後進の指導や部屋の運営などに携わることができます。俗に年寄株といいます。
年寄名跡取得の条件
年寄名跡を取得するためには、次の条件のいずれかを満たす必要があります。
* 日本国籍を有している
* 通常:三役(小結以上)を1場所以上、または幕内通算20場所以上、もしくは十両・幕内通算30場所以上
* 特権(部屋の継承者に指名されている場合):幕内通算12場所以上、または十両・幕内通算20場所以上
年寄株を取得するには空席があることも条件です。日本相撲協会には105の年寄名跡があり、親方になるにはこれらの名跡を獲得する必要があります。
上記の条件を満たしていなくても、年寄名跡の前保有者や師匠、保証人(現役年寄)の願書があれば、28場所でも認められるケースもあります。
親方になるのもしっかり条件があるのには、びっくりですが、何より空席が少ないのもかなり深刻です。
横綱や大関は?
横綱や大関は、現役引退時に年寄名跡が無くても、現役名のまま年寄として相撲協会に残れる期間が定められています。横綱は5年間、大関は3年間です。
独立して新しい部屋を創設するには?
では、独立して新しい部屋を創設するには、どんな条件が必要なのでしょうか?
新しい部屋を創設するためには、次の条件のいずれかを満たす必要があります。
* 最高位が横綱・大関
* 三役(小結以上)を25場所以上
* 幕内通算60場所以上
上記の条件を満たしていても、現役引退から1年間は独立できません。
相撲の世界で引退後も活躍するためには、年寄名跡の取得が重要ですね。そして、独立して新しい部屋を創設するためには、さらに厳しい条件をクリアする必要があるんですね。
年寄名跡(年寄株)を持っている北勝富士が引退!
北勝富士が、2025年5月場所でなんと現役を引退されると発表がありました…。
そして大山親方に襲名することも発表されました。
2025年3月場所での相撲を見て、「あれ?なんかいつもと違う?」って感じた方もいらっしゃるかもしれません。引退理由を聞いて、胸が締め付けられました。首と右膝のケガ…想像を絶する痛みと戦いながら土俵に上がり続けていたんですね。
「思うような稽古や準備ができなくて、最後の春場所では悔しさというものが薄れてきた」
「準備できないのだから仕方ないという気持ちが強くなった」
この言葉を聞いて、北勝富士の真摯な姿勢に改めて心を打たれました。常に全力で相撲道に向き合ってきたからこそ、中途半端な気持ちで土俵に上がることは、応援してくれるファンや対戦相手への裏切りだと感じたのでしょう。
師匠である八角親方も、北勝富士の決断を尊重し、温かい言葉を贈っています。「やり切ったと思います」「本人が決めたことなので」という言葉には、師弟の深い絆を感じますね。
そして!引退後も北勝富士は、八角部屋付きの親方として後進の指導にあたられるとのこと!これは嬉しいニュースです!
「気合の入った、勝っても負けても、しっかり礼儀ができる力士を育てたい」
力強い言葉に、これからの八角部屋がますます楽しみになりました!八角親方も「いい親方になると思いますよ。ケガした力士の気持ちがわかりますからね」と太鼓判!ご自身の経験を活かして、きっと素晴らしい力士を育ててくれるでしょう。
まとめ
●現在、年寄名跡を持っている現役力士
* 宝富士=桐山
* 遠藤=北陣
●年寄名跡を持っている現役力士の一人北勝富士が引退を発表。大山親方を襲名
●引退を発表した照ノ富士ですが、年寄株を取得してません。照ノ富士は、横綱特権により、引退後5年間は現役時代のしこ名で親方を務めることができます
●年寄名跡を取得条件
・日本国籍を有している
・横綱または大関を経験している
・三役を1場所以上経験している
・幕内通算20場所以上を経験している
・関取通算30場所以上を経験している
・部屋の継承者である
※年寄名跡を取得するには空席があることが条件です。日本相撲協会には105の年寄名跡があり、親方になるにはこれらの名跡を獲得する必要があります。
いかがだったでしょうか。
相撲部屋の継承や、親方として活躍する権利を与える「年寄名跡」。この年寄名跡は、単なる称号ではなく、相撲界の未来を形作る上で重要な役割を担っています。最近では、年寄株をめぐる様々な話題が取り上げられることも多く、その重要性はますます高まっています。
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