こんにちは。りんご桜です。
相撲の世界で、力士が引退後にどんな道を歩むのか、気になりますよね。2025年9月場所は終わり、宝富士(たからふじ)が引退を発表し、同時に桐山親方(きりやまおやかた)に襲名しました。すぐに桐山親方に襲名できたのは、現役時代から年寄名跡を持っていたからです。
また、最近では「年寄名跡(としよりめいせき)」が足りないと話題にもなっています。今回は、力士が引退後に取得できる「年寄名跡」を持っている現役力士は?年寄名跡とは・条件は?、照ノ富士は?など、わかりやすく解説していきます!
年寄名跡(年寄株)を持っている現役力士は?
現役力士が持っている年寄名跡(年寄株)
現在、年寄名跡(年寄株)をすでに持っている現役力士は、
* 遠藤=北陣です。
遠藤は、将来の親方になるための準備を、すでに進めていると言えますね。
借株ってなに?
借株とは、別の親方の年寄株を借りている状態のこと。現役力士が、まだ自分の年寄株を持っていない場合、将来の親方になるために、他の親方の年寄株を借りて、その権利を確保することがあります。
これらの力士は、将来、自分の年寄株を取得するか、借りている年寄株を継承することで、親方になる道が開けます。
年寄名跡(年寄株)を遠藤は持っている?
11月場所を前に、日本相撲協会から「北陣親方の退職」が発表されました。
これだけ聞くと、「親方が一人辞めたんだな」で終わってしまうかもしれませんが、相撲ファンならピーンと来ますよね!
そう、この「北陣」という年寄株は、遠藤が将来襲名するために所有している株なんです!
親方が場所前に退職するなんて異例中の異例。となると、もう頭の中には一つのシナリオが浮かんできます。
「まさか、遠藤がこのタイミングで引退して、すぐに北陣親方を襲名するのでは…!?」
そう思ってSNSを覗いてみたら、案の定、同じことをつぶやいているファンの方々で溢れていました!
最近、遠藤は怪我もあり、番付も下げてしまっています。先場所も全休…。もちろん、復活を信じて応援していますが、体調が万全でない中での「北陣」の動き。
日本相撲協会から、正式に発表はありませんが、一部報道では遠藤が引退の意志を固めたというニュースも出ています。ただ、現役続行を願うファンも多いはず…。11月場所前のこのニュース、相撲界に大きな波紋を広げています。今後の協会からの正式な発表を、ファンとしては待つしかありません。
年寄名跡(年寄株)とは?条件は?
年寄名跡とは
簡単に言うと、現役力士が一定の成績を残すと取得できる「親方になるための権利」のようなものです。この資格を取得することで、引退後も相撲協会に残り、後進の指導や部屋の運営などに携わることができます。俗に年寄株といいます。
年寄名跡取得の条件
年寄名跡を取得するためには、次の条件のいずれかを満たす必要があります。
* 日本国籍を有している
* 通常:三役(小結以上)を1場所以上、または幕内通算20場所以上、もしくは十両・幕内通算30場所以上
* 特権(部屋の継承者に指名されている場合):幕内通算12場所以上、または十両・幕内通算20場所以上
年寄株を取得するには空席があることも条件です。日本相撲協会には105の年寄名跡があり、親方になるにはこれらの名跡を獲得する必要があります。
上記の条件を満たしていなくても、年寄名跡の前保有者や師匠、保証人(現役年寄)の願書があれば、28場所でも認められるケースもあります。
親方になるのもしっかり条件があるのには、びっくりですが、何より空席が少ないのもかなり深刻です。
横綱や大関は?
横綱や大関は、現役引退時に年寄名跡が無くても、現役名のまま年寄として相撲協会に残れる期間が定められています。横綱は5年間、大関は3年間です。
独立して新しい部屋を創設するには?
では、独立して新しい部屋を創設するには、どんな条件が必要なのでしょうか?
新しい部屋を創設するためには、次の条件のいずれかを満たす必要があります。
* 最高位が横綱・大関
* 三役(小結以上)を25場所以上
* 幕内通算60場所以上
上記の条件を満たしていても、現役引退から1年間は独立できません。
相撲の世界で引退後も活躍するためには、年寄名跡の取得が重要ですね。そして、独立して新しい部屋を創設するためには、さらに厳しい条件をクリアする必要があるんですね。
年寄名跡(年寄株)を持っている北勝富士が引退!
北勝富士が、2025年5月場所でなんと現役を引退されると発表がありました…。
そして大山親方に襲名することも発表されました。
2025年3月場所での相撲を見て、「あれ?なんかいつもと違う?」って感じた方もいらっしゃるかもしれません。引退理由を聞いて、胸が締め付けられました。首と右膝のケガ…想像を絶する痛みと戦いながら土俵に上がり続けていたんですね。
「思うような稽古や準備ができなくて、最後の春場所では悔しさというものが薄れてきた」
「準備できないのだから仕方ないという気持ちが強くなった」
この言葉を聞いて、北勝富士の真摯な姿勢に改めて心を打たれました。常に全力で相撲道に向き合ってきたからこそ、中途半端な気持ちで土俵に上がることは、応援してくれるファンや対戦相手への裏切りだと感じたのでしょう。
師匠である八角親方も、北勝富士の決断を尊重し、温かい言葉を贈っています。「やり切ったと思います」「本人が決めたことなので」という言葉には、師弟の深い絆を感じますね。
そして!引退後も北勝富士は、八角部屋付きの親方として後進の指導にあたられるとのこと!これは嬉しいニュースです!
「気合の入った、勝っても負けても、しっかり礼儀ができる力士を育てたい」
力強い言葉に、これからの八角部屋がますます楽しみになりました!八角親方も「いい親方になると思いますよ。ケガした力士の気持ちがわかりますからね」と太鼓判!ご自身の経験を活かして、きっと素晴らしい力士を育ててくれるでしょう。
まとめ
●現在、年寄名跡を持っている現役力士
* 遠藤=北陣
●年寄名跡を取得条件
・日本国籍を有している
・横綱または大関を経験している
・三役を1場所以上経験している
・幕内通算20場所以上を経験している
・関取通算30場所以上を経験している
・部屋の継承者である
※年寄名跡を取得するには空席があることが条件です。日本相撲協会には105の年寄名跡があり、親方になるにはこれらの名跡を獲得する必要があります。
いかがだったでしょうか。
相撲部屋の継承や、親方として活躍する権利を与える「年寄名跡」。この年寄名跡は、単なる称号ではなく、相撲界の未来を形作る上で重要な役割を担っています。最近では、年寄株をめぐる様々な話題が取り上げられることも多く、その重要性はますます高まっています。
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