こんにちは。りんご桜です。
相撲の世界で、力士が引退後にどんな道を歩むのか、気になりますよね。
最近では「年寄名跡(としよりめいせき)」が足りないと話題にもなっています。今回は、力士が引退後に取得できる「年寄名跡」を持っている現役力士は?年寄名跡とは・条件は?、照ノ富士は?など、わかりやすく解説していきます!
年寄名跡(年寄株)を持っている現役力士は?
現役力士が持っている年寄名跡(年寄株)
現在、年寄名跡(年寄株)をすでに持っている現役力士は、以下の3人です。
* 宝富士=桐山
* 遠藤=北陣
* 北勝富士=大山
これらの力士は、将来の親方になるための準備を、すでに進めていると言えますね。
借株ってなに?
借株とは、別の親方の年寄株を借りている状態のこと。現役力士が、まだ自分の年寄株を持っていない場合、将来の親方になるために、他の親方の年寄株を借りて、その権利を確保することがあります。
これらの力士は、将来、自分の年寄株を取得するか、借りている年寄株を継承することで、親方になる道が開けます。元・千代鳳(ちよおう)が、北勝富士が持っている「大山」を今は名乗っています。
年寄名跡(年寄株)とは?条件は?
年寄名跡とは
簡単に言うと、現役力士が一定の成績を残すと取得できる「親方になるための権利」のようなものです。この資格を取得することで、引退後も相撲協会に残り、後進の指導や部屋の運営などに携わることができます。俗に年寄株といいます。
年寄名跡取得の条件
年寄名跡を取得するためには、次の条件のいずれかを満たす必要があります。
* 日本国籍を有している
* 通常:三役(小結以上)を1場所以上、または幕内通算20場所以上、もしくは十両・幕内通算30場所以上
* 特権(部屋の継承者に指名されている場合):幕内通算12場所以上、または十両・幕内通算20場所以上
年寄株を取得するには空席があることも条件です。日本相撲協会には105の年寄名跡があり、親方になるにはこれらの名跡を獲得する必要があります。
上記の条件を満たしていなくても、年寄名跡の前保有者や師匠、保証人(現役年寄)の願書があれば、28場所でも認められるケースもあります。
親方になるのもしっかり条件があるのには、びっくりですが、何より空席が少ないのもかなり深刻です。
横綱や大関は?
横綱や大関は、現役引退時に年寄名跡が無くても、現役名のまま年寄として相撲協会に残れる期間が定められています。横綱は5年間、大関は3年間です。
独立して新しい部屋を創設するには?
では、独立して新しい部屋を創設するには、どんな条件が必要なのでしょうか?
新しい部屋を創設するためには、次の条件のいずれかを満たす必要があります。
* 最高位が横綱・大関
* 三役(小結以上)を25場所以上
* 幕内通算60場所以上
上記の条件を満たしていても、現役引退から1年間は独立できません。
相撲の世界で引退後も活躍するためには、年寄名跡の取得が重要ですね。そして、独立して新しい部屋を創設するためには、さらに厳しい条件をクリアする必要があるんですね。
年寄名跡(年寄株)を照ノ富士は持っている?
横綱として活躍している照ノ富士ですが、年寄株を取得してません。
もし引退することになった場合、協会に残るために必要な年寄株の取得が大きな課題となっています。
特に、伊勢ヶ濱部屋の後継者として期待される中、年寄株の取得問題は、部屋の存続にも関わる重要な問題です。
なぜ年寄株が必要なのか?
相撲界では、引退後の力士が親方として協会に残るためには、年寄株と呼ばれる名跡を取得する必要があります。この年寄株は、いわば「親方になるための権利」のようなもので、限られた数が存在するため、取得が難しいと言われています。
伊勢ヶ濱部屋の継承問題
照ノ富士は、伊勢ヶ濱親方の後継者として期待されています。しかし、年寄名跡を持っていないため、そのままでは部屋を継ぐことができません。伊勢ヶ濱親方と年寄名跡を交換することが理想ですが、照ノ富士には交換できる年寄株がないため、この方法での継承は難しい状況です。
リリーフ候補は?
伊勢ヶ濱親方が2025年7月に定年を迎えるため、照ノ富士が年寄株を取得できない場合、部屋付きの親方がリリーフで部屋を継ぐ可能性があります。現在、伊勢ヶ濱部屋には、元誉富士の楯山親方や、ベテランの宝富士(桐山)などがおり、いずれもリリーフ候補として挙げられています。
※年寄株のリリーフとは…年寄名跡を襲名して親方になるための資格を満たしている力士が、一定の条件を満たすことで年寄名跡を継承できることを指します。
再雇用問題と条件提示
再雇用問題をめぐり、伊勢ヶ濱親方と照ノ富士関の間で話し合いが行われたようです。伊勢ヶ濱親方から、部屋と株の譲渡に加え、延長分の給与の補償といった条件提示があったようですが、金額面の折り合いがついていないとのことです。
横綱特権と今後の展望
照ノ富士は、横綱特権により、引退後5年間は現役時代のしこ名で親方を務めることができます。この間に年寄株を取得できれば協会に残ることができますが、取得できない場合は5年後に廃業することになります。
相撲界にとって、このことは、大きな関心事となっています。
年寄の取得問題や、伊勢ヶ濱部屋の継承問題など、様々な課題を抱える中、照ノ富士がどのような決断を下すのか、今後の動向が気になりますね。。
まとめ
●現在、年寄名跡を持っている現役力士
* 宝富士=桐山
* 遠藤=北陣
* 北勝富士=大山
●年寄名跡を取得条件
・日本国籍を有している
・横綱または大関を経験している
・三役を1場所以上経験している
・幕内通算20場所以上を経験している
・関取通算30場所以上を経験している
・部屋の継承者である
※年寄名跡を取得するには空席があることが条件です。日本相撲協会には105の年寄名跡があり、親方になるにはこれらの名跡を獲得する必要があります。
●横綱として活躍している照ノ富士ですが、年寄株を取得してません。
いかがだったでしょうか。
相撲部屋の継承や、親方として活躍する権利を与える「年寄名跡」。この年寄名跡は、単なる称号ではなく、相撲界の未来を形作る上で重要な役割を担っています。最近では、年寄株をめぐる様々な話題が取り上げられることも多く、その重要性はますます高まっています。