大相撲・呼出し給料どこから?いくら?階級はあるの?仕事は?

こんにちは。りんご桜です。
大相撲を見ていると、力士の取り組みも気になるのですが、取り組みが始まる前の行司や呼出しも気になりませんか?
何気なく見逃してしまいそうな呼出しは、なかなか知る機会がないですよね?
今回は、その呼出しの給料、階級、仕事について解説していきます。

大相撲・呼出しの給料どこから?いくら?

呼出しの給料は日本大相撲協会から支払われます。
呼出しの給料・手当はそれぞれの呼び出しの能力・成績、勤務状況に応じて理事長が決定します。

呼出しの給料は、本俸と手当からなります。
まず、本俸は階級ごとに決まっています。

三役呼出し以上は月額36万円から40万円まで。
幕内呼出しは月額20万円から36万円未満。
十両呼出しは月額10万円から20万円未満。
幕下呼出しは月額4万2千円から10万円未満。
三段目呼出しは月額2万9千円から7万円未満。
序二段呼出しは月額2万円から2万9千円未満。
序の口呼出し以下は月額1万4千円から2万円未満。

本俸と別に手当もあります。

呼出しの初任給は、月額1万4千円の本俸と月額12万6千円の手当、合計月14万円になっています。

序ノ口呼出より上の階級の呼び出しに手当がいくら支給されているのかは不明なので、正確な年収はわかりません。

手当は、いくらくらい出るのでしょうか?例えば、20万円の手当が支給されているとすると、最高位の階級で年収は約720万円ということになります。手当が不明な分、想像が膨らみますね。

 

大相撲・呼出しの階級はあるの?

力士や行司と同じように、呼出しにも階級があります。

現在、呼出しには以下の9つの階級が存在します。

立呼出し(定員1名)
副立呼出し(2名以内)
三役呼出し(4名以内)
幕内呼出し(8名以内)
十両呼出し(8名以内)
幕下呼出し(定員なし)
三段目呼出し(定員なし)
序二段呼出し(定員なし)
序ノ口呼出し(定員なし)

そして昇格の規定は以下のようになっています。
三役呼出し以上:勤続40年以上の成績優秀者、または勤続30年以上40 年未満で特に優秀な者
幕内呼出し:勤続30年以上の成績優秀者、または勤続15年以上30年未 満で特に優秀な者
十両呼出し:勤続15年以上の成績優秀者、または勤続10年以上15年未 満で特に優秀な者

呼出しの階級昇格では、能力や成績も当然考慮されますが、年功序列ががあるので、定員の件も含めて、呼出しは、とてもきびしい世界だと思います。相撲愛がないと、つとまらないですね。

 

大相撲・呼出しの仕事は?呼び出しの他に仕事はあるの?

呼出しの仕事は、文字通り「力士を呼び出す」ことに由来しています。

「東~(力士名)~、西~(力士名)」と、よく通る声で力士たちを呼んでいる声を、大相撲中継でもおなじみの姿。

ちなみに東と西、どっちを読むのかは実はその日によって違うそうです。初日から数えて奇数の日ならば東から、偶数の日であるなら西から読み上げるという決まりがあるのだそうです。
呼出しは、力士を呼ぶだけの仕事だけではなく、他にも大相撲を支える大切な仕事があります。

〈呼出しの主な仕事〉
・土俵整備(土俵作り、ほうきで掃く、水打ち、仕切り線を書く)
・拍子柝打ち(土俵入り、土俵の進行などの合図など)
・太鼓叩き(触れ太鼓、寄せ太鼓、はね太鼓など)
・懸賞金(懸賞旗を持って土俵を一周)
・力士・審判委員会・行司の世話(座布団の交換・時間制限の伝達・タオル渡し)
・役員室、相撲部屋の雑務
・力士の呼び出し

土俵を作っているのが、呼出しとはびっくりですよね。太鼓を叩いたり、懸賞旗を持ったり、仕事中は休む暇がなさそうですね。

 

まとめ

・呼出しの給料は日本大相撲協会から支払われます。

・呼出しの給料は、本俸と手当からなります。
まず、本俸は階級ごとに決まっています。
呼出しの初任給は、月1万4千円(本俸)+月12万6千円(手当)=月14万円

・呼出しには以下の9つの階級
立呼出し、副立呼出し、三役呼出し、幕内呼出し、十両呼出し、幕下呼出し、三段目呼出し、序二段呼出し、序ノ口呼出し

・呼出しの主な仕事
土俵整備、拍子柝打ち、太鼓叩き、懸賞金(懸賞旗)、力士・審判委員会・行司の世話(座布団の交換・時間制限の伝達・タオル渡し)、役員室、相撲部屋の雑務、力士の呼び出しなど。

いいかがでしょうか。
呼出しは「大相撲の縁の下の力持ち」と表すのことがピッタリだと思います。
大相撲は力士が主役になってしまいますが、裏方の人の仕事を知ると、応援もしたくなりますし、またちがった大相撲の楽しみ方ができますね。

 

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